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untitled
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Year: 2012
Medium: wood, acrylic
Dimensions: 65 x 30 x 25 cm (25 5/8 x 11 7/8 x 9 7/8 in.)
Acquired from a private collection, 2024
2012年に開催された「六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2012」において野外展示インスタレーションとして発表された彫刻作品群のうちの一点。片方の腕を高く上げて、その指はピースサインを結んでいる。本作と同時に収蔵されたもう一点(Collection #661)は両手に拳をふりかざしているが、その形態的な類似性から二点で一対の作品として考えても良いだろう。大きな赤く丸い双眸も、相棒の黒い目と対比的である。加藤の作品の多くは、見る人の心理を深く抉るような怖さを内包することが多いが、本作はその表情こそ多少の不気味さを湛えていながらも、全体的にはどことなくユーモラスな愛嬌が感じられる。