2025.06.18INFO
【今週末より開催】UESHIMA MUSEUM 「創造的な出会いのためのテーマ別展示」開催のお知らせ 2025年6月21日(土)より一般公開開始 ~ジェームズ・タレル常設展示スタート~
マーク・クイン「Solar Eclipse Northern Hemisphere August 11th 1999」2017年 ロバート・ロンゴ「untitled (small Venus)」2005年 ボスコ・ソディ「untitled (Urushi Series)」2015年 シアスター・ゲイツ「Creamy Rich Sky, Asphalt Horizon Roll」2014年
<<1階>> 都市とポップ 新たに開かれた窓からは、渋谷の都市の躍動が呼吸するように流れ込んできます。その都市のリアリティと響き合うように、1階ではポップアートを中心とした展示を構成しました。アンディ・ウォーホルによる、日常の中の物象に向けたクールで鋭い眼差しを出発点に、日本独自の「ネオテニー的ポップ」ともいえる奈良美智が、北斎の浮世絵とランデヴーするような出会いを見せます。さらに、ストリートからの詩的反抗として立ち現れるバンクシーまで、都市とポップの多様な位相が交差します。バンクシー「Bomb Love」2003年 草間彌生「今こそわが芸術のおとづれをまっているワタシ ハナバナしいわが心のナグサメのおとづれをまっている いつ年月をえてしらぬまにわたしは 今日のわたしはさみしかったので空の白いクモみつめたのだ / I who await the arrival, any moment now, of my art Awaiting the arrival of my heart's glorious consolation Years passed before I knew it Because I felt lonely today I watched a white cloud in the sky」2021年 奈良美智「No Nukes」2022年 アンディ・ウォーホル「Campbell’s Soup I: Tomato」1968年
<<2階>> ゲルハルト・リヒターとジェームズ・タレル 2階の中心スペースで、ゲルハルト・リヒターの作品群によって構成される空間は、物質性とイメージの間に漂う揺らぎを静かに照らします。さらに今回から、ジェームズ・タレルによる新たな常設展示室が加わります。光と知覚の相互作用を体験として捉えるその空間は、「見る」という行為の根本に立ち返り、視覚と精神の境界を曖昧にします。光はもはや対象ではなく、思考そのもののメディウムとなります。ゲルハルト・リヒター「Kanarische Landschaften I [Canary Landscapes I (Butin 39)]」1971年 ゲルハルト・リヒター「21. Feb. 01」2001年 ゲルハルト・リヒター「Abstrakte Skizze (Abstract Sketch) ゲルハルト・リヒター「Abstraktes Bild (P1)」1990/2014年
<<3階>> 幾何と内省のコンポジションー常温の抽象 目まぐるしく変化し、刺激に満ちた現代社会にあって、私たちはしばしば「静けさ」や「中庸な温度」を希求します。3階の展示では、くつろぎと緊張を同時に誘う幾何学的な抽象絵画が並びます。これらの作品は、感情の高ぶりを抑え、内省的な思索へと鑑賞者を導きます。そこにあるのは、感情を声高に表現するのではなく、沈潜することによって感じる「常温」の美です。アグネス・マーティン「untitled」1995年 山田正亮「Work E. 369」1988-89年 アンセルム・ライル「untitled」2005年 スプツニ子!「幸せの四葉のクローバーを探すドローン」2023年
<<4階>> ナラティヴと色彩のアウラ この階では、アフリカ作家を含む多様な国籍のアーティストたちによる、個々の生や歴史の語り(ナラテイヴ)が力強く展開されます。鮮やかな色彩と大胆な構図で構成された具象作品のあいだに、ベルナルド・フリーズらによる、色彩そのものの気配——アウラ——をとらえた抽象作品を挿入することで、イメージと抽象の境界が絶えず揺らぎ、観る者の内に物語と詩情を同時に呼び起こします。ウマー・ラシッド「Payback is a motherfucker. The final death of Harlem Carl. Or, in another time, he would have outlived us all.」2022年 油野愛子「CAMELLIA (Narrative)」2022年 ワハブ・サヒード「untitled」2022年 加藤泉「untitled」2020年
<<5階>> 物質と感情のエンタングルメント 愛と欲望、リビドーと記憶――それらをめぐる複雑な情動が、物質とイメージの絡まり(エンタングルメント)として表現されるのが5階の空間です。ジャン・ミッシェル・オトニエルによる赤いガラス作品が放つ官能的な輝き、水戸部七重によるヨーコとレノンの愛の肖像など、いずれも「愛」を主題としつつ、それをただ一義的には描きません。グリッチ、ノイズ、ハイブリディティといった現代的感性を纏ったそれらの表現は、現代の私たちの複雑で少し歪んだ欲望や人間関係を繊細に、挑発的に映し出します。ベルナール・フリズ「Bitje」2019年 ジャン・ミッシェル・オトニエル「pink Lotus」2015年 マーク・クイン「The Moon of Jupiter」2010年 水戸部七絵「remember love」2022年
余白としての展示空間へ 本展は、現代を生きる私たちが抱える感情や問いを、作品と作品の間、階と階のあいだに織り込んでいます。展示空間とは、単に作品が置かれた場ではなく、思考が息づき、関係性が立ち上がる「余白」として存在します。来場者がその余白に立ち止まり、自らの感覚で作品と出会い直すことで、今という時代の地層を掘り起こすような、創造的な旅が始まることを願っています。 <<展示予定アーティスト一覧>> アグネス・マーティン、アレクシス・ロックマン、アンセルム・ライル、アンディ・ウォーホル、池田亮司、ウマー・ラシッド、オラファー・エリアソン、加藤泉、葛飾北斎、カプワニ・キワンガ、ギデオン・アパー、草間彌生、ケリス・ウィン・エヴァンス、ゲルハルト・リヒター、シアスター・ゲイツ、ジェームズ・タレル、塩田千春、ジャン・ミッシェル・オトニエル、ジョン・マディ、スプツニ子!、タカノ綾、多田圭佑、ダミアン・ハースト、ダン・フレイヴィン、teamLab、トーマス・シュトゥルート、トルクワセ・ダイソン、トレイシー・エミン、奈良美智、名和晃平、ニコラ・ビュフ、ハロルド・アンカート、バンクシー、ピウス・フォックス、ベルナルド・フリーズ、ボスコ・ソディ、マーク・クイン、マーク・ライデン、マイケル・ケーガン、松谷武判、水戸部七絵、村上隆、モーゼス・ジボル、山田康平、山田正亮、油野愛子、ライアン・ガンダー、ライアン・サリバン、ルイーズ・ブルジョワ、ロバート・ロンゴ、ロベルト・ペレ、ワハブ・サヒード ※展示作品は予告なく変更となる場合がございます。あらかじめご了承ください。 **植島幹九郎 プロフィール** UESHIMA MUSEUM COLLECTION創設者。1979年千葉県生まれ。1998年渋谷教育学園幕張高等学校卒業、東京大学理科一類入学。東京大学工学部在学中に株式会社ドリームキャリアを起業し、現在では事業家・投資家として多角的にビジネスを展開する傍ら、国内外のオークションハウスやギャラリーを渉猟。国内外一流作家から国内若手作家に至るまで幅広く、現代アート作品のコレクションを続けています。2024年、US版Artnews Top 200 collectors(その年に最もアクティブだった世界のスーパー・アートコレクター200人を紹介する特集)に選出されました。 **長谷川祐子 プロフィール** 京都大学経営管理大学院客員教授 / 国際文化会館 アート、デザイン部門プログラムディレクター / 元金沢21世紀美術館 館長(2021年4月-2025年3月) / 東京藝術大学名誉教授 / 総合地球環境学研究所客員教授 キュレーター/美術批評。京都大学法学部卒業。東京藝術大学美術研究科修士課程修了。水戸芸術館学芸員、ホイットニー美術館客員キュレーター、世田谷美術館学芸員、金沢21世紀美術館学芸課長及び芸術監督、東京都現代美術館学芸課長及び参事を経て、犬島「家プロジェクト」アーティスティック・ディレクター。文化庁長官表彰(2020年)、フランス芸術文化勲章(2015年)、ブラジル文化勲章(2017年)を受賞。これまでイスタンブール(2001年)、上海 (2002 年)、サンパウロ (2010 年)、シャルジャ(2013年)、モスクワ(2017年)、タイ(2021年)などでのビエンナーレや、フランスで日本文化を紹介する「ジャパノラマ:日本の現代アートの新しいヴィジョン」、「ジャポニスム 2018:深みへ―日本の美意識を求めて―」展を含む数々の国際展を企画。国内では東京都現代美術館にて、ダムタイプ、オラファー・エリアソン、ライゾマティクスなどの個展を手がけた他、坂本龍一、野村萬斎、佐藤卓らと「東京アートミーティング」シリーズを共同企画した。「森の芸術祭 晴れの国・岡山」(会期2024年9月28日〜11月24日)にてアートディレクターを務める。主な著書に、『キュレーション 知と感性を揺さぶる力』、『「なぜ?」から始める現代アート』、『破壊しに、と彼女たちは言う:柔らかに境界を横断する女性アーティストたち』『ジャパノラマ―1970年以降の日本の現代アート』『新しいエコロジーとアート 「まごつき期」としての人新世』など。 **お問い合わせ先** UESHIMA MUSEUM事務局 info@ueshima-museum.com2025.06.06INFO
UESHIMA MUSEUM 「創造的な出会いのためのテーマ別展示」開催のお知らせ (2025年6月21日(土)より一般公開開始)~ジェームズ・タレル常設展示スタート~
2025.04.18INFO
UESHIMA MUSEUM 会期延長のお知らせ
2025.04.07INFO
「GQ JAPAN (ジーキュージャパン) 」5月号でUESHIMA MUSEUMの記事が掲載されました
2025.04.02INFO
「25ans(ヴァンサンカン)」5月号でUESHIMA MUSEUMの記事が掲載されました
2025.03.14INFO
UESHIMA MUSEUM 会期延長のお知らせ
2025.03.14INFO
「GOETHE」4月号でUESHIMA MUSEUMの記事が掲載されました
2025.02.03INFO
「Pen」3月号でUESHIMA MUSEUMの記事が掲載されました
2025.01.07INFO
UESHIMA MUSEUM ANNEX 今津景展 チケット販売開始のお知らせ
2024.12.25INFO
九州・山口のアート情報サイト ARTNE(アルトネ)に掲載された「インディペンデント・キュレーター、山口洋三さんが選ぶ2024年のベスト展覧会3選」にUESHIMA MUSEUMのオープニング展が選ばれました
2024.12.23INFO
UESHIMA MUSEUM ANNEX オープンのお知らせ ~ 2025年1月15日より、今津景展を開催
2024.12.18INFO
ARTnews(US版)「TOP 200 COLLECTORS 2024年版」に弊館館長の植島幹九郎が選出されました
2024.12.18INFO
UESHIMA MUSEUM オープニング展 ー 展示作品一部変更のお知らせ
2024.12.18INFO
「日経おとなのOFF2025年絶対見逃せない美術展」でUESHIMA MUSEUMの記事が掲載されました
2024.12.09INFO
UESHIMA MUSEUM 医療機関における現代アート作品展示開始のお知らせ
2024.11.15INFO
ご好評につき2025年3月末まで会期延長決定 UESHIMA MUSEUM
2024.10.30INFO
Art Chosun Space(ACS)でUESHIMA MUSEUMの記事が掲載されました
2024.10.29INFO
GO TOKYOでUESHIMA MUSEUMが紹介されました
2024.10.16INFO
MeerでUESHIMA MUSEUMが紹介されました
2024.10.11INFO
「CasaBRUTUS」 11月号にてUESHIMA MUSEUMが紹介されました
2024.10.10INFO
「GOETHE」 10月号にてUESHIMA MUSEUMが紹介されました
2024.10.10INFO
「BAILA」 11月号にてUESHIMA MUSEUMが紹介されました
2024.09.23INFO
渋谷教育学園幕張高等学校の選択美術、選択書道の授業の一環で、先生と高校3年生にUESHIMA MUSEUMを鑑賞頂きました
2024.09.11INFO
UESHIMA MUSEUM 会期後半に入ったオープニング展に4作品を追加展示
2024.09.06INFO
「美術手帖」10月号にてUESHIMA MUSEUMが紹介されました
2024.09.02INFO
GOETHEでUESHIMA MUSEUMが紹介されました
2024.08.30INFO
ArtnetでUESHIMA MUSEUMが紹介されました
2024.07.31INFO
ShiftでUESHIMA MUSEUMが紹介されました
2024.07.31INFO
「Forbes JAPAN」9月号にてUESHIMA MUSEUMが紹介されました
2024.07.31INFO
美術手帖にて 「コレクターミュージアムの意義とは何か? UESHIMA MUSEUM館長・植島幹九郎×彫刻家・名和晃平」が紹介されました
2024.07.28INFO
7月28日発刊の「日本経済新聞」にてUESHIMA MUSEUMの記事が掲載されました
2024.07.26INFO
Tokyo Art Beatで「金沢21世紀美術館長谷川祐子館長がみたUESHIMA MUSEUM」が紹介されました
2024.07.17INFO
7月11日発刊の「The Japan News」にてUESHIMA MUSEUMの記事が掲載されました
2024.07.16INFO
The Japan NewsでUESHIMA MUSEUMが紹介されました
2024.07.16INFO
Pen OnlineでUESHIMA MUSEUMが紹介されました
2024.07.09INFO
美術展ナビでUESHIMA MUSEUMが紹介されました
2024.06.17INFO
毎日新聞6月12日の「ぐるっと東日本・母校をたずねる」にてUESHIMA MUSEUMの記事が掲載されました
2024.06.10INFO
読売新聞6月8日夕刊の「現代美術発信 渋谷に拠点」にてUESHIMA MUSEUMの記事が掲載されました
2024.06.07INFO
Numéro TOKYOでUESHIMA MUSEUMが紹介されました
2024.06.04INFO
teamLabでUESHIMA MUSEUMが紹介されました
2024.06.04INFO
ONBEATでUESHIMA MUSEUMが紹介されました
2024.06.04INFO
日経xwoman「Terrace」でUESHIMA MUSEUMが紹介されました
2024.05.24INFO
Casa BRUTUSでUESHIMA MUSEUMが紹介されました
2024.05.24INFO
Tokyo Art BeatでUESHIMA MUSEUMが紹介されました
2024.05.16INFO
美術手帖に「UESHIMA MUSEUMが開館」が紹介されました
2024.05.10INFO
UESHIMA MUSEUM 2024年6月1日 一般公開開始 ~現代アートで未来とつながる新たな視点~ (予約受付開始)
2024.03.11INFO
UESHIMA MUSEUM、2024年6月渋谷に開館 ~現代アートで未来とつながる新たな視点~
2023.10.04INFO
UESHIMA MUSEUM 5Fの3Dギャラリーを更新しました
2023.09.07INFO
UESHIMA MUSEUM 3Fの3Dギャラリーを更新しました
2023.06.26INFO
UESHIMA COLLECTION PHILLIPS東京の3Dギャラリーを公開しました
2023.06.15INFO
Forbes JAPANに掲載されました
2023.06.05INFO
ONBEAT vol.18に掲載されました
2023.05.25INFO
Forbes JAPANに掲載されました
2023.05.17INFO
Kitasando GATE 3F、4F、5Fの3Dギャラリーを公開しました
2023.05.11INFO
美術手帖に「植島コレクション展」が紹介されました
2023.05.08INFO
フィリップス東京にて展示会開催について
2022.12.15INFO
「Larry's List」にインタビュー記事が掲載されました
2022.07.22INFO
「KANKURO UESHIMA COLLECTION」WEBサイトを公開しました