UESHIMA MUSEUM COLLECTIONは、事業家・投資家として多彩な顔を持つ植島幹九郎による現代美術コレクションとして2022年2月に設立され、本格的な収集活動を開始しました。
常に「同時代性」に対して俊敏に反応し、少し先の未来をいち早く具象化し、より良い社会に向けて積極的に還元していく。こうした姿勢は、先取的ビジネスパーソンとしての植島の一側面であると言えます。 運営する事業の一つで現代美術作家によるアートディレクション・空間デザインを採用して以降、人材、IT、医療、建設、投資等、幅広い分野で独創的な事業を推進していく中で、現代アートの先進的なクリエイティビティから多くの刺激を受けてきた植島は、現代アートコレクターとしても同じ道行を思い描いています。
よって、当コレクションでは、「同時代性」に主眼を置いたコレクション形成を目指し、「同時代性」を強く感じさせる作家であれば、国際的に活躍するアーティストだけではなく、キャリアをスタートさせたばかりの作家、キャリアを積みながらも未だ十分な評価がなされていない作家を含め、全てのアーティストをコレクションの対象とします。
コレクションは、東京・渋谷のUESHIMA MUSEUMを中心に常時数箇所のスペースにおいて展示し、定期的に公開されます。 MUSEUM内には、コレクション作家のモノグラフや展覧会図録などを開架書棚に揃えて公開しており、そうした出版物がないアーティストについては作家ポートフォリオなどの資料ファイルを独自に作成しており、それらも自由に閲覧していただけます。 事業家である植島のコレクションとして、MUSEUMに加え、ビジネスの現場とシームレスに融和したスペースに作品を展示することで、アートと実社会の関わりを実践的レベルで挑むものでもあります。 併せて、ホームページやSNSを活用しながら多言語(日・英・中)でアーティストやコレクション作品に関する情報を発信する事により、より多くの人々とアートに関する自由な思考をグローバルに共有するプラットフォームとなる事を目的の一つに掲げています。 また、オンラインでの情報発信のみならず、教育機関や外部の美術館等へのコレクションの貸出し、未来を担う子供達がアートに触れる機会の提供、アーティストやキュレーター、批評家への支援機会の創出などにも積極的に取り組む事で、日本でも現代アートへの関心が高まるきっかけになればと願っています。
学際的であり、経済的であり、同時に社会的でもある美術表現には、まだまだ人々の想像を超えられる多くの可能性を秘めています。アートを知るということは私たちの過去、現在、そして未来を考えることでもあります。単に価値のある作品を所有し、より永く保存するという観点だけではなく、美術を介して、縛られることのない真に自由な想像力と、誰もが未だ目にしたことのない独創的な発想力を、次世代へ伝えていくこともまたアートコレクションの意義であり、使命であると考えます。
UESHIMA MUSEUM COLLECTIONは、幅広い活動を通じて、作品を死蔵させることなく、社会と関わりながら生きて動きつづける「同時代性」のコレクションであることを目指します。
UESHIMA MUSEUM COLLECTIONはMOMAT支援サークルシルバーパートナーです。
植島 幹九郎
Ueshima Kankuro