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Rereading
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Year: 2021
Medium: acrylic on canvas
Dimensions: 91 x 116.7 cm (35 7/8 x 46 in.)
Acquired from EUKARYOTE, 2022
Rereading(再読)というタイトルが、本作の何を表しているのかは俄には解りかねる。それほどにまで解体された絵画であることは確かである。畑山の絵画は、「素知覚」と作家が呼んでいる、目では捉えられない外的な要因から得る刺激や感覚を一度内面化するというプロセスを経る。五感を超越した感覚を通して作家の内面で醸成されたものを絵画という形で視覚化することで、再度、自身の身の内から外界へアウトプットする。知覚(perception)を、自身を仲介とする内と外で循環させることで、絵画(image)を作り出している。この循環を仮に、あらゆる事象に対する「Rereading」だと理解すれば、畑山の言う「素知覚」に近づけるだろうか。