NOBUYA HOKI
法貴信也
1966年京都府生まれ。1993年、京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻を修了。線による表現を追求し、ドローイングおよび油彩の作品などを発表している。初期においては複数のキャンバスを組み合わせた絵画作品、色鉛筆によって紙上に描かれる天衣無縫な線描、ペン先の丸いドットや円を多用した具象的な素描などを経て、2005年ごろからは「二本画」と自らが呼ぶ二重線による独自の描画スタイルに至る。「二本画」は二本の筆を同時に持って描くために自作した特殊な絵筆(現在では既製品を二本握る)によって描かれる。「六本木クロッシング 2004」(森美術館, 東京)、2006年日豪交流年記念展「rapt! - 20 contemporary artists from Japan」(モナシュ大学美術館, メルボルン)、2010年「絵画の庭」(国立国際美術館, 大阪)など、00年代以後の日本現代美術を辿る上で重要な展覧会において紹介されている。豊田市美術館、国立国際美術館、高松市美術館(香川)、岡崎市美術博物館(愛知)などに作品が収蔵されている。母校である京都市立芸術大学美術科油画専攻の教授を務める。