Latifa Echakhch
Entre la nuit et l’aurore (Between night and dawn)
Year: 2025
Medium: colored glass beads and nylon threads
Dimensions: beads: 120 x 155 x 95 cm (47 1/4 x 61 x 37 3/8 in.), overall height variable
Acquired from Pace Gallery, 2025
天井から下がるナイロン糸にビーズが通され、床に届こうとする僅かばかり手前で滞空している。紫、青、薄緑のガラス製のビーズは光を通し、風に揺れる。ビーズ・カーテンのようにある程度の距離はまっすぐに整列しつつも、それがいくつかに枝分かれしながら全体では複雑に屈曲した構造を作り出している。数百もあろうかという垂直に伸びるビーズの筋はそれぞれ高さを違えており、上の先端を辿る稜線は乱高下を繰り返す。上方に行くに従って紫から青へと順に配置されるビーズの主色が移っていく。反対に、基部にはより透明性の高い薄緑のビーズが集められ、下からほのかな明るさがたちのぼってゆく様子を想像させる。作品をぐるりと周回すると、屈曲した構造に合わせて重なり合うビーズが複雑な色彩のレイヤーを作り出し、そこを潜り抜ける光の濃淡がゆらぐ。タイトルには夜明け前とある。天空を覆う暗い夜が、地平線の向こうから徐々に陽の明るさを取り戻していく時間。作品の上部、青いビーズの先に本来続いていくはずの夜の黒は本作においては示されない。この欠落によってより強く夜の闇を意識させることだろう。
Photo by Andrea Rossetti © Latifa Echakhch, courtesy kaufmann repetto, and Pace Gallery
© UESHIMA MUSEUM COLLECTION
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