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光を与える
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Year: 2022
Medium: acrylic on canvas
Dimensions: 130.3 x 97 cm (51 1/4 x 38 1/8 in.)
Acquired from MEET YOUR ART, 2022
ほぼ全画面が白で構成されている。ミニマルアートのR.ライマンやA.マーティンの作品において白はリアリティの表象だったと言える。白く、何も描かれていないように見えて、うっすらとそこに浮かび上がるわずかな現象の中に誰しもが感受しうる普遍性を見たのである。確実に、今目の前で起こっている光と色の現象を、丁寧に掬い上げていこうとする手つきがそこにある。畑山の作品ではその画面上の現象を介して、普遍的な「知覚」へと還元していこうとする姿勢が見られる。個々人の視覚や触覚などの五感によらない、「素知覚」と作家が呼ぶ根源的な感覚である。「光を与える」という詩的なタイトルは、個から全への回帰、つまり、普遍性(Universality)の謂なのではないか。
