KEISUKE YAMAMOTO
山本桂輔

山眠る鳥と夢遊
1979年東京生まれ。東京造形大学彫刻科卒業後、2018年東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。神奈川県を拠点に活動。
彫刻と絵画、両方の表現を横断し、相関させながら独自の表現世界を拓いてきた。草花やキノコ、妖精などファンタジックなモチーフを鮮やかな色彩で描き、木彫はさらに複雑なフォルムと圧倒的なボリュームで強い印象を観る者に与え、2009年にはその頂点とも言える高さ5メートルを超える巨大な彫刻を発表。東日本大震災をきっかけに、2012年以降は拾った古道具などに部材を加えるなど、新たな造形表現へと向かう。2022年の個展では「目に見えない土の中」に興味を持ち、「土壌の微生物」と「庶民の文化や創造力のごった煮のようなもの」のメタファーを造形し、発表した。
2008年「VOCA2008」、2009年「ウィンター・ガーデン:日本現代美術におけるマイクロポップ的想像力の展開」(原美術館、東京、その後世界巡回)、「Twist and Shout: Contemporary Art from Japan」(バンコク芸術文化センター、バンコク、タイ)、2014年「ノスタルジー&ファンタジー 現代美術の想像力とその源泉」(国立国際美術館、大阪)、2018年村上隆キュレーション「バブルラップ」(熊本市現代美術館)などに出品。変わらない根っこと進化する造形表現が独特の魅力を放つ。