ISSEI SUZUKI
鈴木一世
鈴木一世
2001年宮城県生まれ。東北芸術工科大学在籍中。東北生活文化大学高等学校在学時より個展を国内外で開催するなど早くからその才能を認められてきた。「ミクスチャー」と作家が繰り返し語っている通り、画面はさまざまな技法や表現が折り重なって渾然一体となっている。色の三原色を中心に幅広い色相を意識した色彩構成、曲線を多用した有機的な質感のある造形、ポートレートや抽象的なものまでスタイルも幅が広い。Jリーグ・ベガルタ仙台とのコラボレーションによる個展「VEGALTA SENDAI25thxISSEI SUZUKI EXHIBITION」(2019年、仙台ユアテックスタジアム)やアディダス・オリジナルとのコラボレーションに連動した個展「ISSEI SUZUKI SOLO EXHIBITION supported by adidas」(2022年、銀座蔦屋書店)などを開催。
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Title: composite 1
Year: 2022
Medium: oil, acrylic on canvas
Dimensions: 72.7 x 60.6 cm (28 5/8 x 23 7/8 in.)
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composite 1
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Year: 2022マーブルのように混ざり合う色彩と自然な流線形が背景に置かれている。それと真っ向から対抗するように極めて鮮やかな彩度の色彩が重ねられている。さらに画面はいくつもの断片化がなされており、さらに幾何学的な図形と装飾的な図案が組み合わされている。唯一具体的な人物のようなシルエットは中央に描かれてはいるが、顔には目もなければ鼻もない。原色に近いピーキーな色彩と、脈絡のない図形的な構図の組み合わせによって画面が構成されているということだ。鈴木のこの作品は鑑賞者の解釈を拒む。それらしい様相を装いながらも、寓意や象徴など鑑賞者が絵画を読み解く鍵が徹底して避けられており、そこには非常に形骸化された色彩と図形が存在するだけだ。この手つきは抽象表現やミニマルの思考と近いようにも思われるが、それとも似ても似つかない独自性を見せている。
Medium: oil, acrylic on canvas
Dimensions: 72.7 x 60.6 cm (28 5/8 x 23 7/8 in.)
Acquired from roid works gallery, 2022