OSAMU MORI
森靖

D after dark - Santa Claus
1983年愛知県生まれ。2009年、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了。卓越した彫刻技術、形態の正確なデッサンに下支えされ、また、図像学や神話的モチーフなど古代ギリシャ彫刻以来のアカデミスムを独自に解釈しながら制作される森の彫刻作品は現代日本の彫刻家として類を見ないダイナミズムを有する。木彫として比類のない4m高に及ぶエルヴィス・プレスリーを題材とした雌雄同体の人体彫刻、複数のニケ像を複合させた作品など、森の作品は複数の要素が渾然一体となり、そこに異常に凝縮された存在の塊を彫刻する。近年では奇形樹の樹形に導かれた彫像や、粘土と樹形の組み合わせによる塑像など、新たな彫刻の可能性を提示し続けている。2008年群馬青年ビエンナーレ(群馬県立近代美術館)、2009年第20回岡本太郎現代芸術賞(川崎市岡本太郎美術館)、2011年横浜トリエンナーレ(横浜美術館)など。東京藝術大学、ヴィクトリア国立美術館(メルボルン)などが作品を所蔵する。