1979年マイアミ(US)生まれ。1996年、ニュー・ワールド・スクール・オブ・アーツ(マイアミ)を卒業。18世紀ロマン主義や、19世紀末デカダンディスムなどの影響を指摘されるように、現代における絵画の象徴性やロマネスクを更新する画家である。現代社会におけるジェンダーや政治などの同時代的な問題系を取り上げつつも、それを歴史画や肖像画、風景画、静物画など幅広いジャンルにおける表現手法をさまざまに引用し、その古典的な絵画の寓意性や象徴性によって間接的に主題を物語らせる。2004年にはホイットニー・ビエンナーレに出展、2009年の第53回ベネチアビエンナーレにおいては特別賞を受賞したエルムグリーン＆ドラッグセットによるキュレーション展「The Collectors」(北欧館およびデンマーク館)へ参加するなど、キャリアの早い段階から国際的に活動すると同時に評価もされている。世界的なギャラリー、主要美術館での個展がコンスタントに開催されており、MoMA(NY)、ホイットニー美術館(NY)、ハーシュホーン博物館(ワシントンD.C.)、カレダール現代美術館(ニーム, フランス)、サンフランシスコ近代美術館、イェール大学美術館(ニューヘイブン)などの公的なインスティテュート、著名プライベート・コレクションへの収蔵多数。