TATSUO MIYAJIMA
宮島達男
1957年、東京都生まれ。1986年東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。1998年ロンドン・インスティテュートにより名誉博士授与。「それは変化し続ける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」という3つのコンセプトを掲げる。代表的な作品であるデジタル・カウンターのシリーズにおいては数字という言語以上に共通性の高い記号を美術表現そのものに応用している点を高く評価されている。淡々と数字がカウントされ続ける様子に、個人、集団、社会、あるいは人生、制度など、人間にまつわる様々な事象への思考を促す。第43回ベネチア・ビエンナーレ「アペルト88」(1988年)でデジタル・カウンターの初期作によって注目を集め、のちに第48回ベネチア・ビエンナーレ(1999年)では日本館代表として参加している。1989年の「Against Nature」(サンフランシスコ近代美術館ほか米国内を巡回)、2004年第5回光州ビエンナーレ(韓国)など国際的な展覧会への参加多数、1991年名古屋市立美術館、1996年カルティエ現代美術財団(パリ)、1997年サンフランシスコ近代美術館、2005年ローマ現代美術館など国内外での美術館個展多数。東北芸術工科大学副学長(2006-2016年)、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)副学長(2014-2016年)を経て、両校にて客員教授として教壇に立つ。