YUKI NARA
奈良祐希
1989年石川県金沢市生まれ。2013年東京藝術大学美術学部建築学科卒業、2016年多治見市陶芸意匠研究所を主席卒業、2017年東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻を主席修了。金沢で350年余の歴史を持つ大樋窯の長子として生まれる。陶芸家であると同時に建築家でもあり、北川原温建築都市研究所を経て独立、自らの建築プロジェクトのためのEARTHENを主宰している。伝統的な手捏ねの楽焼を成す家に生まれながらも、建築を学んだ背景を活かした計画的かつ構造的な作陶で知られる。奈良を世に知らしめた「Bone Flower」シリーズは、器でありながらも内外を隔てず、格子のような風通しの良い構造で包み込むようにして緩やかに器としての機能を保持している。伝統と革新を大胆に行き来する現代美術作家である。国内外の工芸展、アートフェアなどでの発表多数、フラワーアーティストのニコライ・バーグマンとのコラボレーションなど活動域を広げている。作品は金沢21世紀美術館などに作品が収蔵されている。