UMAR RASHID
ウマー・ラシッド

Payback is a motherfucker. The final death of Harlem Carl. Or, in another time, he would have outlived us all.
1976年、シカゴ(US)生まれ。2000年南イリノイ大学カーボンデール校を卒業。Frohawk Two Feathers名義での活動も知られる。フレングリッシュ帝国(Frenglish Empire)という架空の帝国の歴史を描く。ラシッドは各国の植民地主義的な歴史に関するリサーチを続けており、史実に着想を得ながらあり得たかもしれないオルタナティブな歴史画を描くのである。革命以前のフランス王政時代に準えて「Ancien Regime Change」シリーズと呼ばれるこれら一連の作品群では、現代の文化から古代の神話に至るまで幅広く渉猟しながらさまざまな美術様式を援用してみせる。現代社会が過去の歴史の上に成り立っているという自明の事実に対して別のあり得たかもしれない可能性について思考することを促す。2022年にはMoMA PS1(NY)での個展を開催したほか、ハマー美術館(LA)、ロサンゼルス・カウンティ美術館(LA)などでのグループショー参加多数。ブルックリン美術館、ハドソン・リバー美術館(NY)、ネバダ美術館、サンタバーバラ美術館、ツァイツ・アフリカ現代美術館(ケープタウン・南アフリカ)などが作品を収蔵している。