TAKANOSUKE YASUI
安井鷹之介

Kitakami River, summer
1993年愛知県生まれ。2018年、東京藝術大学彫刻科卒業。彫刻および絵画の双方を自由に行き交うような作品を制作している。石膏と布によって造形する技法は石膏像等で用いられるものだが、安井はそれを絵画の支持体としている。絵画において画面の隆起や物質性は主に画材である絵具によって表現されることが多いが、安井は絵具の下にある構造そのものを立体的に造形した上で絵画を重ねることで、絵画に動きや立体的質感を作り出すために用いられるインパストやストロークというような従来の絵画技法とはまた異なる表現を試みている。東日本大震災以後、石巻市雄勝町に築かれた防潮堤に壁画を設置するプロジェクト「海岸線の美術館」において継続的に制作している。2014年東京ワンダーウォール入選、2017年第7回CAF賞入選などの受賞歴がある。