JEAN-MICHEL OTHONIEL
ジャン=ミシェル・オトニエル
1964年サン=テティエンヌ(FR)生まれ。1988年、パリ・セルジー国立美術学校(セルジー=ポントワーズ)を卒業。1995年から1996年にかけてはヴィラ・メディチ(ローマ)のアーティスト・イン・レジデンス・プログラム参加者として選出された。1993年ごろからガラスの作品を手掛け始め、ムラーノ・ガラスとの出会い以降ガラスという素材はオトニエルの作品になくてはならないものとなっていく。ビーズ装飾の様に連鎖する球形ガラスを用いた結び目や組紐を思わせる彫刻で知られ、時には巨大なインスタレーションやパブリックアートの様な建築的なアプローチも見せる。1992年「Documenta IX」において世界的キュレーターのヤン・フートによって紹介され、同年原美術館(東京)の「Too French」展はアジアでいち早くオトニエルの作品が紹介される機会となった。オトニエルにとって世界的な飛躍となったポンピドゥー・センター(パリ, 2011年)での大規模な回顧展「My Way」は、その後サムスン美術館Leeum(ソウル)、原美術館、マカオ芸術博物館、ブルックリン美術館(NY)を巡回した。ヴェルサイユ宮殿のガラス製の噴水型彫刻作品の他にも世界中にコミッションワークがあり、日本でも多くのハート型の彫刻作品「Kokoro」シリーズが設置されている。