TEPPEI KANEUJI
金氏徹平

POOOPOPOO#5
1978年京都府生まれ。2003年、京都市立芸術大学大学院修士課程美術研究科彫刻専攻を修了。同大学在学中の2001年には交換留学生制度によりロイヤル・カレッジ・オブ・アート(ロンドン)の彫刻科で学ぶ。彫刻を主体としながらも、コラージュ、映像、ドローイング、インスタレーション、舞台美術など表現領域は幅広い。使用する素材の種類やコンセプトによって作品シリーズが明瞭に分類されている。流木やプラスチック容器、日用品などの既存物に対しては樹脂や石膏や粉など白い流動体を覆い掛けることよって、写真・印刷物のコラージュやドローイングなどにおいては液状のイメージを切り取り、意味を解体し、形象を連鎖させていくことによって、モチーフとなる事物の特徴をキャンセルし、未知の造形へと作り変えていくが一貫している。主な個展に、2022年の市原湖畔美術館(千葉県)、2021-2022年ジャパン・ソサイエティ(NY)、2017年上野の森美術館(東京)、2016年丸亀市猪熊弦一郎現代美術館(香川)、2013年ユーレンス現代美術センター(北京)、2010年兵庫県立美術館、2009年横浜美術館などの美術館開催が続くほか、2020年にはチェルフィッチュ(岡田利規)との共作による演劇的個展「消しゴム森」を開催、2017年「Japanorama」(ポンピドゥー・センター)、2011年シンガポールビエンナーレ(シンガポール国立博物館)、2008年「MOTアニュアル2008」(東京都現代美術館)、2007年「笑い展」(森美術館)など国内外の重要な展示への参加多数。国立国際美術館(大阪)、森美術館(東京)、東京都現代美術館、横浜美術館、高松市美術館、広島市現代美術館、金沢21世紀美術館、豊田市美術館などが作品を収蔵している。母校である京都市立芸術大学美術科彫刻専攻の准教授を務める。