THEA DJORDJADZE
テア・ジョルジャゼ
1971年トビリシ(GE)生まれ。1988年トビリシ州立芸術アカデミーに入学するも内戦による情勢不安により1993年から1994年の間はヘリット・リートフェルト・アカデミー(アムステルダム)へ移り、1994年にはデュッセルドルフ美術アカデミーへ進学。ジョージア内政の安定後1995年にトリビシ州立芸術アカデミーに戻り修了、2001年デュッセルドルフ芸術アカデミーを修了。以後ベルリンに拠点を置く。彫刻、インスタレーション、絵画と幅広い表現で知られる。特にインスタレーションおよび展示空間総体によるイメージの表象に優れ、コンセプチュアルかつ建築的である。工業的な素材や日用品などから何らかのイメージを抽出する手法は、ミニマリズムやモダニスム建築からの影響を多分に感じさせる。2008年ベルリンビエンナーレ、2012年ドクメンタ13、2015年ヴェネチアビエンナーレなどの国際展で高く評価され、2016年にはMoMA PS1(NY)、2018年にはポルティカス(フランクフルト)、2022年にサン・テティエンヌ近現代美術館において個展が開かれた。作品はMoMA(NY)、ミグロス美術館(チューリヒ)、サン・テティエンヌ近現代美術館、新国立美術館(ベルリン)、レンバッハハウス美術館(ミュンヘン)、ベルリーニッシェ・ギャラリー(ベルリン)など、欧米の主要な現代美術館にコレクションされている。