JEAN-PHILIPPE DELHOMME
ジャン=フィリップ・デローム
1959年パリ(FR)生まれ。Barneys New YorkやThe Mark Hotel NYCとのコラボレーションを始め、雑誌や広告のイラストレーションを数多く手掛けて世界的にも著名なイラストレーターである。長いキャリアの中、ようやく2015年にキャンバス作品による個展を開催するまではイラストレーション以外の制作活動については秘匿し続けてきたというユニークな経歴を持つ。70年代ニュー・カラーの写真のような、日常の風景でありながらもどこか殺伐とした、人気のない街の絵を描く。より直接的にはエドワード・ルシェや、ホックニーの影響などが認められるものの、デロームの個性とも言える軽やかな筆運びによって、荒涼とした景色でありつつも気持ちの良い柔らかな光と空気感を描き出している。 もし過去の有名アーティストたちがインスタグラムのアカウントを持っていたらどんな投稿をするか?というコンセプトで投稿されていた「ARTISTS’ INSTAGRAM」シリーズは、オルセー美術館とのユーモアにあふれたコラボレーションで大きな話題にもなった。