Untitled
Year: 2023
Medium: ceramic, glaze, safety pin, accessories
Dimensions: 43 x 24 x 25.5 cm (21.5 x 12 x 12 3/4 in.)
Acquired from Changting Gallery, 2023
陶器の彫刻作品。青灰色がかった釉薬で着彩されたウサギのような長い耳を持つ奇妙な動物を模っている。まるで人のように平面的な顔に小さな胴が続き、極端に太く大きな足がそれを支えている。足は四本ではなく三本で、唯一の後ろ足は一際大きい。小さな口を窄めるように開けており、か細い声を発しているように見える。両の耳先にはそれぞれ針穴が開いており、そこには安全ピンと鎖で繋がれたチャームがぶら下がっている。いかにも現実には存在していないであろう奇妙な造形であり、あまりに人間的な表情がさらにそれを非現実的なものに見せている。見ようによってはウサギの着ぐるみに入った何か別の生き物のようでもある。仮にそうであるとしたら、その外皮の内側はどうなっているのだろうかとやや不穏な好奇心がくすぐられる。
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