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Black Quasi Bricks
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Year: 2003
Medium: Clay and glazing
Dimensions: 20.3 × 22.9 × 22.9 cm (8 x 9 x 9 in.)
Edition: No.22, 23, 24 and 25 of 30
Acquired from PHILLIPS, 2022
光を操る作家として知られるオラファーの、陶器によるブロック作品。大掛かりな壁面インスタレーションやコミッションワークにおいては「Quasi Brick」のヴァリエーションが多用される。スペインのFundacion NMACの庭園に設置されている、鏡面に仕上げられた多面体ブロックを積み上げた大きな壁が、太陽の光と木々の緑、そして空の青を取り込みつつも拡散するインスタレーション「Quasi brick wall」(2002)などが有名。自身の作品を介して、持続可能性や再生可能性についてを考察し実践するためのプロジェクト開発も行なっている。ブロックという単体を、多数複合していくことで壁面となり、単体では起き得なかった現象が複合体では起きる。Quasi=as ifの意味である通り、ブロックというユニットは一つで独立した存在である「かのように」見えて実はその真価は複合することで発揮される。人間社会の本質でもあるだろう。