Year: -
Medium: [1] Porcelain, glaze, pigment, platinum, palladium with original case [2-3] Porcelain, glaze, pigment, gold with original case
Dimensions: [1] 4.8 x Φ 4.6 cm (1 7/8 x Φ 1 3/4 in.) [2] 4.8 x Φ 5.5 cm (1 7/8 x Φ 2 1/8 in.) [3] 8.0 x Φ 8.1 cm (3 1/8 x Φ 3 1/4 in.)
Acquired from SBI Art Auction, 2022
桑田が茶垸(茶碗)や彫刻的作品に並行して制作を続けている「Cup」のシリーズ。大小様々な大きさの器に、黒や赤、青、などのはっきりとした色彩が施されている。滑らかな口造りから腰にかけては、厚めに掛けられた釉薬が流れたり溜まったりして下地の鮮やかな色彩とのコントラストを作り出している。金液や白金液を重ねてあるのだろう。とろりとした液体の柔らかさを保ちながら、鏡面となって硬質な光を照らし返している。通常ではあり得ないほどの厚みを持たせた釉薬の使用法や、絵具で着彩したのではないかと思われるほどの鮮やかな釉薬の発色、小ぶりながらも桑田作品の特徴を端的に示している。桑田はこれらのカップを美術作品としてだけではなく、日用として使われることを想定して制作している。