TAKURO KUWATA
桑田卓郎
1981年広島県生まれ。2001年、京都嵯峨芸術大学短期大学部美術学科陶芸コースを卒業、2002年より陶芸家財満進に師事。2007年、多治見市陶磁器意匠研究所を修了。桑田の作品は、より彫刻的なアプローチを強調したもの、茶垸(茶碗)、湯呑やCupなどに大別される。日本においては茶の湯との関連性を抜きにしては語ることのできない陶芸はその技法や様式における透徹した美学があり、他国の文化に類を見ない。桑田は、茶陶の世界で美観と目される「梅花皮」や「石爆ぜ」などの表情を作り出す伝統的な技法を取り入れながらも、従来の器には用いられないような強く鮮やかな色彩やポップな水玉様の造形を加えるなど、茶碗の常識を覆すような挑戦的な作風が国際的に評価されている。2021年、日本陶磁協会賞を受賞。2018年、LOEWE Craft Prize 2018において特別賞を受賞。国内外での個展、グループ展参加多数。金沢21世紀美術館、岐阜県現代陶芸美術館、シカゴ美術館、兵庫陶芸美術館、ミシガン大学美術館などが作品を収蔵している。