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男木ハウス5
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Year: 2016
Medium: Oil on canvas
Dimensions: 51 x 61 cm
Acquired from Art Front Gallery, 2022
大岩オスカールの絵画の特徴は、コントラストの強い色彩で物語性豊かな世界をダイナミックに描いていることだろう。鳥瞰図のような視点・構図と、ディテールを見つめる目線とがおおらかに共存しており、観た瞬間に引き込まれる。現実の都市空間や自然の風景を描きながら、そこに作家の想像やユーモアを含む風刺が織り込まれ、現実と虚構が交錯する。大岩は2013年以来、瀬戸内国際芸術祭に参加し継続的に男木島で作品を制作している。本作は男木島の集落を描いた「男木ハウス」シリーズの1点。そこに暮らす人は描かれておらず、絵を観る人が、光の差す門扉の向う側に誘われていく、そんな想像を巡らせる。黄色い空が不思議な印象とイメージの膨らみを与えている。