Constellation #46
Year: 2021
Medium: silver ink, earth, acrylic, Chinese ink on canvas
Dimensions: 100 x 75 cm (39 3/8 x 29 1/2 in.)
Acquired from Seibu Shibuya Art Gallery, 2022
鈴木にとっておそらく最も長く、そしてキャリアを代表するシリーズである「Constellation」の一作。墨で染めた土を下地として、シルバーインクの飛沫が吹き付けられている。星座とは人類の原始的ドローイングである、と鈴木は過去に述べている。星と星の間に本来は存在しない線を空想し、そこに神々の姿や物語の一場面を想像する。隣り合う星々の実際の隔たりは気が遠くなるほどであったとしても、それを想像力で超越し、同一平面上に繋ぎ合わせてしまえることに、ドローイングという人類に与えられた素晴らしい行為の原点を見ている。鈴木はドローイングについて単なる線描画という旧来の定義をすでに捨てている。自身の線を「チューブ」と呼んで、あるものとあるものの境界を超越し、両者にトンネルを開く行為をドローイングであると再定義しようとしているのである。本作の画面に目を戻せば、シルバーによって浮かび上がる黒い棒状のものが、星雲のような広いエリアを貫通している。あるいはブラックホールへと吸収されていくかのようなムーブメントを感じさせる描写も見える。古代の人々が夜空の星を繋ぐことで神話と接続したように、鈴木のドローイグという星座もまた絵画空間を超越して別の何かへと接続しようとするようである。
© UESHIMA MUSEUM COLLECTION
本サイトに掲載されているデータは著作権の保護の対象となります。無許可での転載・転用はご遠慮ください。 Any materials on this website are protected by the copyright law. No reproduction without permission allowed.