MARK RYDEN
マーク・ライデン
1963年オレゴン州メドフォード(US)生まれ。1987年、パサデナ・アート・センター・カレッジ・オブ・デザイン(カリフォルニア)を修了。ハイ・アートへのカウンターとして70年代ロサンゼルス周辺のポップカルチャーのアーティストたちが主導したロウ・ブロウのムーブメントを後継する作家であり、また2000年代から流行するポップ・シュルレアリスムの父と称される。活動初期の90年代は商業イラストレーターとして活動をしており、マイケル・ジャクソンやレッド・ホット・チリ・ペッパーズなどの大物ミュージシャンのアルバムジャケットを多数手がけている。ロウ・ブロウの中心的人物であるロバート・ウィリアムズに見出されてアンダーグラウンド・アートシーンでも人気を博し始める。古典絵画の様式や儀式的なエッセンスをポップさと組み合わせて独自の世界を描き出す。マラガ現代美術センター(スペイン, 2016年)、フライ美術館(シアトル, 2004年)からパサデナ美術館(2005年)への大規模な巡回展などで個展を開催している他、2017年にはアメリカン・バレエ・シアターによる「Whip Cream」公演の舞台美術と衣装を制作するなど活動領域を広げている。作品はロサンゼルス・カウンティ美術館等へ収蔵されている。