AYA TAKANO
タカノ綾

Fireworks Flashed in the Darkness
1976年埼玉県生まれ。2000年多摩美術大学芸術学部卒業。村上隆率いるKaikai Kikiに所属する。SF作家、漫画家としても活動するタカノは、絵画においてもその世界観は一貫して非現実的な浮遊感のある情景を描き出す。日本の浮世絵、あるいはアールデコ様式の絵画、また手塚治虫などの漫画の影響を公言している。物憂げな少年少女の開放的なエロティシズム、宇宙空間のように重力から解放され、そして、時々あまりにも身近な日常の光景を生々しくそして繊細に表現している。幼少のころに自由に空想した世界、物語の中に見た未知の世界、誰しもがそれぞれ胸中にしまいこんでいる自分だけのファンタジーとタカノの作品が交感した時、郷愁とも違う親近感と非現実感が混ざり合った複雑な感情が襲ってくる。未知の感情の寓意とでも呼べば良いのだろうか。村上隆に早くから見出され、Kaikai Kikiの前身であるHiropon Factoryの時代から所属し数多くの展示で紹介されてきた。中でも世界中に激震を与えた「Superflat」展で国際的な認知を得た。2003-2004年にはIssei Miyakeとのコラボレーション、2007年個展「Tradition and modernity」ミロ美術館(バルセロナ)、2022年夏にMIKIO SAKABEとのコラボレーション、その他国内外の美術館展等多数。