LEIKO IKEMURA
イケムラレイコ
1951年三重県生まれ。大阪外国語大学スペイン語学科(現・大阪大学外国語学科)から、セビリア美術大学(スペイン)に留学。チューリッヒ(スイス)、ニュルンベルク(ドイツ)での活動期を経て、現在はベルリンとケルン(ドイツ)を拠点に活動。詩、絵画、彫刻、写真と多岐にわたる表現領域で知られる。詩は、近年絵画や彫刻作品の展示と共に提示され、鑑賞者へと示唆を与える。絵画においては、さまざまな手法を取り入れており、滲むような色彩と、黒や暗色から奔り出る光のような表現多用される。「少女」や「始源」といったテーマ性のある絵画群は特に国際的評価が高い。彫刻においては早くは陶やブロンズを用い、最近ではガラスへと移行している。ウサギの耳を持つ観音像や、頭部から植物が芽生えた眠る人など、一見してイケムラの作品とわかる独自性を獲得している。活動拠点のドイツ、日本、および世界各地での国際展、美術館個展など多数。1991年から2015年までベルリン芸術大学教授(学生たちからの推挙による就任)、2014年から女子美術大学客員教授。2020年芸術選奨文部科学大臣受賞。