THOMAS STRUTH
トーマス・シュトゥルート

Gerhard Richter 1, Köln
1954年、ゲルデルン(GE)生まれ。1980年デュッセルドルフ美術アカデミーを卒業。アカデミー在学中はゲルハルト・リヒターに絵画を、その後ベルント・ベッヒャーに写真を学んだ。ベッヒャー派第一世代の写真家。対象への透徹な視線はNeue Sachlichkeit(新即物主義写真)の写真家たちからの影響が見られるが、特定のテーマを設けたシリーズを通して異なる対象間から同種のイメージを抽出していく作品展開はベッヒャー夫妻による「タイポロジー(類型学的写真)」の精神を色濃く受け継いでいるだろう。代表的なシリーズ作品に「Unconsciouns Place(街路)」、「Museum Photographs(美術館)」、「Portraits(肖像)」、「New Pictures from Paradise(パラダイス)」などがある。1990年ヴェネチア・ビエンナーレ、1992年ドクメンタ IX、1998年シドニー・ビエンナーレ、2004年ベルリン・ビエンナーレ、2012年ヴェネチア・建築ビエンナーレなどの国際展多数。1997年ニーダーザクセン基金・スペクトラム国際写真賞を受賞。東京国立近代美術館、金沢21世紀美術館、グッゲンハイム美術館(NY)、テート・モダン(ロンドン)、メトロポリタン美術館(NY)、MoMA(NY)、ウォーカー・アート・センター(ミネアポリス)、アート・インスティテュート・シカゴ、カーネギー美術館(ピッツバーグ)、ダラス美術館、バーゼル美術館、ロサンゼルス州立美術館、MAST財団(ボローニャ)など、各国の主要美術館が作品を収蔵している。