YUKO MOHRI
毛利悠子

variation #1
1980年神奈川県生まれ。2004年、多摩美術大学美術学部情報デザイン学科を卒業、2006年、東京藝術大学大学院美術学部先端芸術表現科を修了。工学や物理学であれば理論的に説明されることであっても、視覚化されない現象はいくつもある。磁力や光、音、それらは体感することはできても見たり触れたりすることは難しい。毛利はそうした不可視の現象を、ブリコラージュ的にさまざまなオブジェクトによって可視化する。目に見えない何かが確かにそこに起こっている、という事実を遠回りにすら思える手段で示す毛利のインスタレーションは空間の話法を作り変えその場を新たな摂理で支配する。近年は2021年ジャパン・ハウス(サン・パウロ)での個展、2022年第14回光州ビエンナーレ(韓国)、2023年第23回シドニー・ビエンナーレなど国際的活動が続き、2024年第60回ヴェネチア・ビエンナーレでは日本館代表作家を務める。M+(香港)、ポンピドゥー・センター(パリ)、京都国立近代美術館、金沢21世紀美術館、十和田市現代美術館などが作品を収蔵する。