LAUREN QUIN
ローレン・クイン

Third Belly
1992年カリフォルニア州ロサンゼルス(US)生まれ。2015年、シカゴ美術館附属美術大学卒業ののち、2017年、スカウヒーガン絵画彫刻学校のレジデンスプログラムに参加、2019年、イェール大学芸術学部にて修士号取得。「チューブ」と呼ばれる独特の描画スタイルがクインの絵画を決定的に特徴づけているが、これはフランスを代表するキュビストであるフェルナン・レジェの「Tubism」から影響を受けている。グラデーションによって文字通りチューブ状に見えるストロークが画中を縦横無尽に蠢いている。また、自身が書き溜めているドローイングのノートから転写された線がそこに重ねられることで、全く異なる質感の線の表現が拮抗している。そして、それら絵具の表現が画面上で乾き切るまでの短い時間に線刻(カービング)による線を更に重ねている。2023年ナーマン現代美術館(カンザス州オーバーランドパーク)において初の美術館個展を開催。コロンバス美術館(オハイオ州)、ダラス美術館(テキサス州)、サンフランシスコ美術館、ハイ美術館(ジョージア州アトランタ)、マイアミ現代美術館、龍美術館(上海)、ロサンゼルス現代美術館、ボストン美術館、ナーマン現代美術館、フェニックス美術館 (アリゾナ州)、ウォーカー・アート・センター(ミネソタ州ミネアポリス)、余徳耀美術館(Yuz Museum, 上海)などの世界各国の公私の現代美術館に作品が所蔵されている。