KOJI TANADA
棚田康司

猫と鼠 - 爪 | 猫と鼠 - 舌 / cat and mouse - nail | cat and mouse - tongue
1968年、兵庫県生まれ。1995年に東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了、2001年に文化庁芸術家在外研修員としてベルリンに滞在。一木造と呼ばれる一本の木材から掘り抜いて作られる奈良時代から平安時代の木造仏の技法を現代彫刻において継承する作家。少年や少女をモチーフとすることが多く、未成熟な体型とその華奢なシルエットを際立たせるポージングは西洋美術におけるマッシブな彫刻とは異なる美意識が表れている。主な個展に、第30回平櫛田中美術賞受賞記念展「線上に幅を 空間に愛を」(井原市立平櫛田中美術館, 岡山, 2022年)、「十一の少年、一の少女」(ヴァンジ彫刻庭園美術館, 静岡, 2008年)、「たちのぼる。」(練馬区立美術館, 2012年、伊丹市立美術館, 2013年)などがある。2022年に第30回平櫛田中賞、2005年に「第8回岡本太郎記念現代芸術大賞」特別賞を受賞。武蔵野美術大学彫刻科客員教授を務める。国立国際美術館(大阪)、東京都現代美術館、兵庫県立美術館、高松市美術館など国内外の美術館に作品が収蔵されているほか、伊丹市庁舎などにパブリックアートが設置されている。