MASAAKI YAMADA
山田正亮

Work E. 369
1929年東京都生まれ。2010年没。特にストライプの作品シリーズは作家の代表作として国際的な評価も高い。「絵画との契約」を標榜し、寝食に並ぶ生活の一環として絵画を描き続け、5000点を50年余りの間に制作している。絵画制作という特殊性を日常性へと回帰させることで追求した抽象表現の独自性は同時代において他の追従を許すことはなかった。初期に描かれた静謐な静物画から、抽象絵画へと移行する時期に見られる図像の解体プロセスは、その後の抽象表現においても遠くない関連性を示している。2005年に府中市美術館での個展、没後となる2016年から2017年にかけて東京国立近代美術館および京都国立近代美術館での大規模な個展が開催されたほか、1987年の第19回サンパウロ・ビエンナーレ、1994年の「Japanese Art After 1945: Scream Against the Sky」(グッゲンハイム美術館、サンフランシスコ近代美術館、横浜美術館、イェルバ・ブエナ芸術センターを巡回)などに参加。東京国立近代美術館、京都国立近代美術館、国立国際美術館、東京都現代美術館、愛知県美術館、兵庫県美術館、高松市美術館など、各地の美術館が収蔵する。