ABOUDIA
アブディア
1983年アビジャン(CI)生まれ。2005年、the Institut des Arts(アビジャン)を卒業。Abdoulaye Diarrassoubaの本名よりも通称のAboudiaで活動することが多い。クーデターや内戦が続くコートジボワールで育ったアブディアは、その作品の中においても常に暴力と不安を描き続けている。砲弾の音が響き、街が破壊され、人の命が日々あっけなく失われていく環境の中、スタジオの地下に潜みながらも絵画に向き合っていた作家の内面をそのままキャンバスに表出している。兵士、銃弾、暴力、それらはすべてすぐそばにある死が描かれている。アフリカの伝統美術や意匠のエッセンスを引き継ぎながら、デュビュッフェやバスキアなどとの比較も言われている通りストリートライクな激しい絵具の使用法によってその暗澹たる世界観を克明に描き出している。テルアビブ美術館、ネバダ博物館、サーチギャラリーなどで紹介されてきた他、世界各地のアートフェアやギャラリーでの展覧会多数。最も注目を集めるアフリカンアーティストの一人に数えられる。