RYAN GANDER
ライアン・ガンダー
1976年チェスター(UK)生まれ。1999年マンチェスター・メトロポリタン大学を卒業、ヤン・ファン・エイク・アカデミー(マーストリヒト・オランダ)での研究生経験を経て、2004年までアムステルダムの王立美術アカデミーにおけるアーティスト・インレジデンス・プログラムに参加。その後、マンチェスター・メトロポリタン大学とサフォーク大学で名誉芸術博士号を取得。2017年には現代美術への貢献により大英帝国勲章オフィサー(OBE)を授与された。2021年には、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ(イギリス王立芸術院)の正会員として選出されている。
現在におけるコンセプチュアル・アートの旗手であり、イギリス現代美術の代表的作家の一人である。作品の表現形式は、映像、彫刻、インスタレーション、パフォーマンスなど多種多様だが、それら作品を構成する概念形成(コンセプト)に重きを置おいており、そのナラティブを鑑賞者が読み解くことあるいは思考することによって、ガンダーの作品は成立している。世界各国の美術機関コレクションに所蔵され、美術館個展のほか、「ドクメンタ 13」(2012年)、「第9回上海ビエンナーレ」(2012年)、「第54回ヴェネチアビエンナーレ」(2011年)など主要国際展への出品多数。