Holo Lamp
Year: 2005
Medium: stainless steel, holographic glass, mirror, light
Dimensions: 208.9 x 130.2 x 88.3 cm (82 1/4 x 51 1/4 x 34 3/4 in.)
Edition: No. 1 of 10
Acquired from Sotheby’s, 2025
大きな円形のガラスが支柱の先端に、支柱から伸びるアームの先にはそれよりも小さな丸い鏡が配置されている。支柱の下端にはライトがあり、角度と向きを調整して鏡に対して光を照射するようになっている。鏡はそのライトからの光を受けて円形のガラスに向けて反射光を届ける役割を担う。光源、反射鏡、そしてガラス、その三者の位置関係が正しく揃ったとき、ガラスのを透過する光はホログラムを作り出す。光源と反射鏡の距離が離れすぎれば反射光はガラスの円の範囲を超えてしまう。ガラスに向かう鏡面の角度が45度を少しでも違えてしまえばやはりガラスの円に正しく重ならない。奇跡的な均衡のもとに成り立っている惑星と衛星の関係性にも似る。例えば日蝕や月蝕など、それらの惑星間における光の現象は、関係する天体間の位置や観測地点の天候や地形など様々な条件が揃うことで初めて成立する。本作のようなエリアソンが作品によって示す幻想的な光学現象は科学的に構成されているが、しかし、その原理はあくまで基本的な自然現象に倣っている。本作における虹色の光景がいかに現実離れして見えたとしても、それは私たちが住まう現実世界の中に常に潜在している現象と変わらない。単にそれは複雑な条件下にしか起こり得ないために私たちはそれを極稀にしか目にする機会がないだけだ。エリアソンは謎めいた錬金術士のような手つきで複雑な原理を開き、美しい世界の一端を私たちの前にこともなげに顕現させる。
© UESHIMA MUSEUM COLLECTION
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