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リンゴの気持
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Year: 2025
Medium: Ryukyu limestone, gold, lacquer
Acquired from the artist
歪んだ球体に成形された琉球石灰岩の一部が大きく欠損している。金泥を施されたその断面はごつごつとした凹凸を成しており、琉球石灰岩の多孔質の特徴をよく示している。タイトルにあるように、おそらくリンゴを模しており、それらしい窪みが頂部付近に見られる。しかし、もっとも目を引くのはその頂部でもなければ激しい断面でもなく、岩の欠けに植え込まれた植物であろう。オオタニワタリというシダ植物で園芸品種としても広く普及しているが、作家が活動の拠点を置く沖縄では自生し、他の樹木や岩上に活着した姿がよく見られる。水を注ぐと多孔質の琉球石灰岩の内部で保水され、それを頼りにオオタニワタリが成長していく。琉球石灰岩はサンゴや貝の死骸が長年積層することによって形成される。死と生のサイクルを内包した「育てる彫刻」。