like painting
Year: 2022
Medium: acrylic on linen, mounted on wood panel
Dimensions: 97 x 194 cm (38 1/8 x 76 3/8 in.)
Acquired from Nihonbashi Mitsukoshi Art Salon, 2022
荒井の写真は一枚の写真から始まる。本作はいくつかの異なる写真をもとに、そのフレーム外の景色を延伸させている。複数の写真から導き出された情景が重なり合っている。元は写真に撮られた景色であるからには現実に存在するどこかなのだろう。しかし、そこから荒井の手によって拡張されたエリアは全くの想像の産物である。中央の人物の下半身は、何をする瞬間を捉えているのだろうか。肝心の顔や手元の部分は画面から剥し取られて見えなくなっている。つまり、我々は荒井が拡張した部分が画面上に残されている状態を見ていることになる。本作の画面を観察してみるとおそらく3種の異なる風景写真を元にしているのだろうが、鑑賞者はそのオリジナルの写真がどのような風景であったのか、荒井とは逆方向の想像をしなくてはならない。
© UESHIMA MUSEUM COLLECTION
本サイトに掲載されているデータは著作権の保護の対象となります。無許可での転載・転用はご遠慮ください。 Any materials on this website are protected by the copyright law. No reproduction without permission allowed.