1974年東京都生まれ。1995年法政大学経済学部卒業。Adobe Illustratorの「ベジェ曲線」駆使したイラストレーションでデビューし、村上隆率いるKaikai Kikiの所属となる。その後は直筆の絵画へと移行し、アニメーション作品、彫刻作品なども並行して発表している。デビュー時の「ベジェ曲線」による独特のキャラクター造形を一貫して引き継いでおり、うねるような頭髪の表現や、日本画に取材していると思われる雲や水の描写、グラデーションの表現は浮世絵の多色刷りにも近い。村上の「スーパーフラット」理論が説明する新しい絵画空間表現を体現する作家の一人として注目され続けている。幽霊や妖怪などの異形、儚げに見える少女たち、動植物の鮮やかでポップな表現が特徴的である。残酷と可愛らしさを両立させるように、墓標や骸骨のような直接的な死の寓意と、艶やかな花や飛び交う虫や鳥、伸びやかな少女の肢体に見られる生の表象とが同一画面内に併存している。2001年に村上隆が世界に発信した金字塔的展覧会「Superflat」(ロサンゼルス現代美術館、ウォーカー・アート・センターなどへ巡回)において紹介されたことを皮切りに、活動初期から国外の美術館等での発表が相次ぐ。主な個展に、2006年にリヨン現代美術館、同年にボストン現代美術機関(ICA)、2007年にヒューストン近代美術館(テキサス)、2008年ジョアンミロ財団(バルセロナ)、2015年シアトル美術館など。カーネギー美術館(ピッツバーグ)、シアトル美術館、ロサンゼルス現代美術館、シカゴ現代美術館などの主要な現代美術館が収蔵している。