SAORI DOI
土井沙織

ガーデン / Garden
愛知県生まれ。2010年、東北芸術工科大学大学院芸術文化専攻日本画領域を修了、修了制作は買い上げとなる。寒冷紗を張り込んだ木製のパネルに、岩絵具や水干などの日本画顔料を石膏と混ぜたものを主な画材とし、弁柄(紅殻)なども多用する。画材こそ日本画や工芸に特有の素材を用いるものの、描画スタイルはインパスト、まるで泥の壁画のようである。寒冷紗の荒い繊維に強く塗り込められた重たい色彩が、主題の不穏な表情を殊更に強調している。「FACE展2021」読売新聞社賞、SOMPO美術館(東京)、「シェル美術賞展2019」 国立新美術館(東京)、「VOCA展2017」上野の森美術館(東京)など、受賞や展覧会歴多数。パブリックコレクションとしては、日南町美術館(鳥取)、ダコタ州立大学(US)、鶴岡まちなかキネマ(壁画・山形)、MISSION TOKYO(東京)、東北芸術工科大学(山形)、蟹仙洞(山形)などがある。