DAICHI TAKAGI
髙木大地
1982年岐阜県生まれ。2010年、多摩美術大学大学院美術研究科修士課程を修了。2018年-2019年、文化庁新進芸術家海外研修制度によりオランダ・アムステルダムで活動、現在は神奈川県を拠点としている。活動初期においては絵画における図像の形態に重きを置いたフォーマリズム的作品や、シェイプド・キャンバス作品などが見られたが、オランダでの活動以後は自身を取り巻く事象を題材としたものへと大きく変化した。表層を引っ掻いた傷のような線描や強い刷毛目を活かした色面など、絵画が素材と手業とによって物質的に構成されていることを自覚しながらも、あくまでその絵画的イリュージョンを保持した画面づくりは独自の領域に到達していると言って良い。2021年「DOMANI・明日展」国立新美術館(東京)、2014年「絵画の在りか」東京オペラシティ・アートギャラリーなど、国内外での展覧会多数。