1928年、京都市生まれ、2002年没。1947年旧制武蔵高等学佼文科を卒業。1951年フランスへ自費留学、一時ソルボンヌ大学で哲学および歴史を学ぶなど知識を広げる。サム・フランシスやミシェル・タピエらアンフォルメルの作家たちと交流を深め、日本に彼らを紹介した。「花鳥風月」や「広島」「長崎」などのシリーズ、晩年は90年代コギャル・ムーブメントをモチーフとしたシリーズを発表するなど、画業を通して幅広い視点から日本独自の文化・精神と西洋美術の融合を図った。1960年第30回ベネチア・ビエンナーレ、1963年第3回サンパウロビエンナーレ、1989年国立国際美術館(大阪、以後各地巡回)や1991年富山県立美術館での回顧展的個展などがある。東京国立近代美術館、国立国際美術館、京都国立近代美術館、東京都現代美術館、愛知県美術館、兵庫県立美術館、滋賀県立近代美術館などが作品を所蔵する。