KOTARO YAMADA
山田耕太郎

If it is there. #1
1988年東京都生まれ。2016年、武蔵野美術大学大学院造形研究科修士課程美術専攻彫刻コースを修了。主に、宗教上の偶像、キャラクターなどのアイコンをモチーフとした信仰や死生観を主題においた彫刻作品を制作している。幼少期から好きなアメコミヒーローやキャラクター像を真似た造形遊びを続けていたことと、生活環境に宗教的(キリスト教や仏教)な像が身近であったことから、信仰や環境において偶像の持つ意味や価値が変わってしまうことに関心を持つ。自身の制作においては、マリア像の表情を鏡面状に消す、フィギュアに覆面を被せるなど、その偶像としての特徴的な表象を意図的に剥奪するような見せ方をしている。2019年公開の蜷川実花による映画『DINER』にナイフ彫刻を制作、江東区亀戸の宝蓮寺永久供養塔を設置(2019年)、2016年以降ジュエリーデザイナーのJustin Davisとのコラボレーションアイテムを断続的に発表するなど、さまざまな協業的な活動も行なっている。