ATARU SATO
佐藤允
1986年千葉県生まれ。2009年、京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科先端アートコース卒業。緻密で濃密な描写によって人物や動物を描いた絵画作品を制作している。しばしばオブセッショナルと評される佐藤の作品だが、画面を埋め尽くすように重ねられた線描は、人体の目や手といった部位から更に解像度を上げて肌理や毛穴を捉え、体表を通り抜けて細胞や皮膚の内側にある内臓にまでに視線が届いていく。肉体の内奥へと深く沈潜していく佐藤の鋭い眼差しによって、人間の身体の仮象性が暴力的なまでに曝け出されていく。2023年パレ・ド・トーキョー(パリ)、2010年「第8回光州ビエンナーレ」(韓国)、2011年「ヨコハマトリエンナーレ2011」、2019年「堂島リバービエンナーレ2019」など、国際的な美術展への参加多数。作品は、スペンサー美術館(カンザス州立大学)、ルイ・ヴィトン・マルティエ他、国内外の著名プライベート・コレクションなどが所蔵する。