JORDY KERWICK
ジョーディー・カーウィック

Big Evil Robots
1982年メルボルン(AU)生まれ。美術の専門教育は受けておらず、画家としてのキャリアは2016年からとやや遅いながらも独学によって現在の絵画表現を習得し、瞬く間にグローバルマーケットの注目を集めた。主に自身の生活の中にあるありふれたモチーフによって静物画を描く。カーウィックの絵画は非常に様式的に描かれている。構図は西洋絵画的なパースペクティブに則っておらず、図像を簡略的に捉えた描写が特徴的である。さまざまなオブジェクトが何かしらの象徴性をもって配された静物画らしい作法に従ってはいるものの、それは古典の象徴事典にでてくるようなアカデミックな解釈を拒むように見える。意味深な配置物、植物、家具、本などに並んで、室内にも関わらず猛獣が登場したりもする。こうした飛躍はカーウィックにしかないナラティブを生んでおり、鑑賞者に空想的な世界を想像させる。現在フランスのアルビにて活動。世界各地の先取的ギャラリーで精力的に発表を続けている。