TAKU OBATA
小畑多丘
1980年埼玉県生まれ。2006年に東京藝術大学美術学部彫刻学科を卒業、2008年に東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻を修了。ブレイクダンサーとしても活動し、B-BOY彫刻家を自称する。ダンサーを主題として彫刻、ドローイング、絵画、写真と幅広いジャンルで制作している。特に木彫作品では前面に大きく突き出した特徴的なサングラスにスポーティなウェアを纏ったダンサーを模ったシリーズ「B-BOY」で知られる。それらは台座を必要とせずに自立するように作られており、つまりそれはダンサーのポージングを単に造形的になぞっているのではなく、重心の置き方や四肢のバランスなどを忠実に制作しているということを示している。絵画作品においては、自身のダンサーとしての身体的所作を画面へ連動させる。ダンサーを描くという行為でありながら、画面の前で小畑自身が踊るように体を動かし、その運動性が絵筆や指へと伝わることでモチーフも踊るのである。2012年には中村キースヘリング美術館展での個展、2020年にはシティ・アンド・ギルズ・オブ・ロンドン・アート・スクールへのレジデンスプログラムの一環としてJapan House Londonで作品を展示、その他国内外での展示多数。2008年東京ワンダーウォール大賞受賞。2017年にNikeLabとのコラボレーションで作品制作と映像出演、以降ファッションブランド等との協業も多数。