KENTA COBAYASHI
小林健太

Tokyo Debris
1992年神奈川県生まれ。2016年、東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻領域を卒業。自身が撮影したスナップショットをベースに、CG等による加工を施した作品を制作している。写真という表現媒体を可塑的なメディウムとして解釈し、新たな写真表現の可能性を拡張している。まるで絵画のストロークのような流線型に被写体を加工して歪めたり、過度なエフェクトを繰り返して意図的にグリッチやモアレなどを引き起こす。素材としての写真は紛れもなく現実の街や人であるにも関わらず、小林の作品の中においては正常性を拒絶するかのように現実が本来は極めて歪なものであるかのように描出されている。アニエスベーギャラリーブティックでの個展「EDGE」(2022年)や、グループ展としてもフォンダシオン・ルイ・ヴィトンでの「COMING OF AGE」 (パリ、2022年)、水戸芸術館「ハロー・ワールド ポスト・ヒューマン時代に向けて」(2018年)、プラダ財団オッセルヴァトリオでの「GIVE ME YESTERDAY(ミラノ、2016年)などの発表が続く。ダンヒル2020年春夏コレクションでのコラボレーション、ルイ・ヴィトンメンズ秋冬コレクション2019のキャンペーンイメージなどファッションの分野での協業も注目されている。サンフランシスコアジア美術館には作品が収蔵されている。